学校のテストには、必ず「正解」がある。 先生が求める答えを書けば、丸がもらえる。100点を取れば褒められる。
しかし、一歩社会に出ればどうだろう。
「このプロジェクトを成功させる正解は?」
「幸せな結婚生活の正解は?」
「AI時代に生き残るキャリアの正解は?」
どこにもない。 誰も答えを持っていないし、先生も教えてくれない。
今、多くの若者が社会に出てから心を病んでしまうのは、「正解のない問い」に耐えられないからだ。 「答えを教えてください」と指示を待ち、答えがないと分かると立ち尽くしてしまう。
これを私たちは「家畜の思考」と呼ぶ。 餌(給料や答え)が与えられるのを待っているだけの生き方だ。
ライオンの子育ては「野生」である
私たちOUが目指すのは、どんな環境でも自力で獲物を狩り、生き抜く「野生の思考」を持った子供を育てることだ。 それは、偏差値や学歴とは全く別次元の「生命力」だ。
では、どうすれば野生の思考は育つのか。 答えはシンプルだ。「不便」と「トラブル」を与えることだ。
「すぐに教える」親になるな
子供が「パパ、これどうやるの?」と聞いてきた時、すぐにスマホで検索して答えを教えていないだろうか。 あるいは、先回りして失敗しないように手助けしていないだろうか。
それは親切ではない。子供から「考える機会」を奪う略奪行為だ。
野生の思考を育てる親は、こう返す。 「お前はどう思う? まずは自分でやってみな。」
正解などなくていい。 間違った使い方をしても、遠回りをしてもいい。 「あ、こうやったら動いた!」「こっちの方がうまくいった!」という、自らの手と頭で掴み取った「発見」だけが、本物の知恵になる。
自然こそが最強の教室
だからこそ、OUはキャンプやアウトドアを推奨する。 自然界は、理不尽で、思い通りにいかないことだらけだ。
急に雨が降る。火がつかない。虫が出る。道に迷う。 そこには教科書も、Google先生もいない。
「雨が降ってきたぞ、どうする?」 「テントが張れないぞ、どう工夫する?」
その極限状態で、必死に頭を回転させ、仲間と協力して解決策をひねり出す。 このプロセスこそが、野生の思考を鍛える最高のトレーニングだ。
泥だらけになって、火をおこし、自分で作ったカレーを食べる。 その時、子供の目には「なんとかなるさ」という絶対的な自信が宿る。
羊を育てるな、ライオンを育てろ
安全で、快適で、正解が用意された部屋に閉じ込めておけば、子供は傷つかないかもしれない。 だが、それではいつか社会という荒野に出た時、一瞬で食い殺されてしまう。
あえて荒野へ連れ出そう。 正解のない問いを投げかけよう。 失敗を歓迎しよう。
「答えは探すものじゃない。自分で作るものだ」 そう教えてやれるのは、学校の先生ではない。 野生を知っている父親、あなただけなのだ。