結婚した時、あるいは子供が生まれた時。 あなたは大切なコレクションを処分し、釣り竿を物置の奥にしまい、バイクを売ってファミリーカーに乗り換えたかもしれない。
「父親になるんだから、自分の道楽は卒業しなきゃ」 その覚悟は立派だ。家族への愛ゆえの断捨離だったろう。
だが、あえて問いたい。 そうやって「好き」を削ぎ落とし、真っ白になった今のあなたは、昔のあなたより魅力的だろうか?
もしかすると、毒にも薬にもならない、ただの「無味無臭のいい人」になっていないだろうか。
つまらない男に、家族はついてこない
妻があなたに恋をしたのは、あなたが「真面目な会社員」だったからではないはずだ。 何かに夢中になり、目を輝かせて語る、その「少年のごとき熱量」に惹かれたのではなかったか。
趣味を捨て、仕事と家庭の往復だけになった男は、まるで炭酸の抜けたコーラのようだ。 甘いかもしれないが、刺激がない。面白みがない。 そんな男が、妻をドキドキさせたり、子供に「パパかっこいい!」と思わせたりすることなど不可能なのだ。
「お父さんの顔」を脱ぎ捨てろ
趣味の時間。それは単なる暇つぶしではない。 社会的な肩書きも、父親という責任も忘れ、ただの「個」に戻れる神聖な儀式だ。
サーフィンで波を待つ真剣な眼差し。 プラモデルの細部を塗装する時の震える指先。 サウナで極限まで感覚を研ぎ澄ます瞬間。
その時、あなたは間違いなく「少年の顔」をしている。 その生き生きとしたエネルギーこそが、家庭に持ち帰るべき最高のお土産なのだ。
「パパはね、これが大好きなんだよ!」 そう言って、泥だらけになって笑う父親を見て、子供は「人生を楽しむ達人」の姿を学ぶ。 妻は「しょうがない人ね」と呆れながらも、その楽しそうな横顔に安心感を覚える。
遊びに本気になれない奴は、仕事も本気になれない
OU流の哲学では、こう考える。「遊びのクオリティは、仕事のクオリティに比例する」
趣味に没頭する集中力、道具へのこだわり、上達するための探究心。 これらはすべて、ビジネスの現場で求められる能力と同じだ。
遊びに手を抜く男は、仕事でも「これくらいでいいか」と妥協する。 逆に、遊びに命を懸ける男は、仕事でも細部まで徹底的にこだわる。
だから、ケチらずに道具を買え。 時間をこじ開けてフィールドに出ろ。
パパの「おもちゃ箱」を取り戻せ
さあ、封印していた「おもちゃ箱」を再び開ける時だ。
昔好きだったことでもいい。 新しく気になっていることでもいい。 「くだらないこと」であればあるほど、最高だ。
誰になんと言われようと、愛すべき「オタク」に戻れ。 あなたが心から楽しんでいるそのバイブレーションだけが、退屈な日常を破壊し、家族をワクワクさせるのだから。