少しだけ、時計の針を早めてみよう。 舞台は10年後。あなたの子供は、思春期を迎え、あるいは成人し、自分の進路に悩んでいる頃かもしれない。
その時、子供はあなたのことをどう見ているだろうか?
「パパみたいにはなりたくない」 「あんなふうに疲れた大人にはなりたくない」
もしそう言われてしまったら、あなたがどれだけ高い学費を払い、どれだけ高級なものを買い与えていたとしても、父親としての子育ては「敗北」かもしれない。
逆に、「パパみたいな大人になりたい」「パパみたいに、人生を楽しみたい」
そう言わせることができたなら、あなたの人生は「大勝利」だ。
「大人になること」への絶望を植え付けるな
今、多くの若者が未来に希望を持てないのは、なぜか。 政治や経済のせいだけではない。身近にいる大人が、つまらなそうに生きているからだ。
満員電車で死んだような顔をし、家では会社の愚痴をこぼし、「仕事なんて辛いだけだ」と嘆く。 そんな「大人のサンプル」を毎日見せられた子供が、「早く大人になりたい!」と思えるはずがない。 「大人になる=自由を失い、苦役につくこと」という絶望の公式が刷り込まれてしまう。
これは、子供に対する裏切りだ。 私たちは、次の世代に「未来への希望(バトン)」を渡す義務がある。
最高の遺産は「楽しそうな背中」
子供に何を残すべきか。 お金か? 土地か?
いや、そんなものより、もっと価値のある遺産がある。 それは、「大人になるって、こんなに最高なんだぜ」という事実だ。
仕事に熱狂し、仲間と笑い合い、趣味に没頭し、妻を愛する。 そんな父親の姿を見て育った子供は、未来にワクワクする。 「早くパパみたいに働きたい!」 「大人になったら、あんなふうに遊びたい!」
そのポジティブな衝動さえあれば、子供はどんな困難な時代でも、目を輝かせて生きていける。 「楽しそうな背中」こそが、子供の人生を明るく照らす永遠の光源なのだ。
今日の生き方が、10年後の答えになる
10年後の評価は、今の積み重ねで決まる。 今日、あなたは笑っただろうか? 今日、あなたは挑戦しただろうか? 今日、あなたは家族に愛を伝えただろうか?
子供は、あなたの言葉なんて覚えていない。 だが、「パパが楽しそうだった空気」は、肌感覚として一生覚えている。
完璧な父親である必要はない。 失敗してもいい。かっこ悪くてもいい。 ただ、誰よりも人生を楽しみ、前を向いて生きる「太陽」であれ。
10年後。 成長した子供と酒を酌み交わしながら、 「パパの人生、楽しそうでしょ?」 「うん、最高だね。僕も負けないよ」 そう語り合える未来のために。
今日という一日を、胸を張って生きよう。