「ゴミ出しをした」 「子供をお風呂に入れた」 「休日は公園に連れて行った」
あなたは心のどこかで、これを免罪符にしていないだろうか? 「これだけやっているんだから、俺はいい父親だ」と。
断言しよう。それは「イクメンの罠」だ。
もちろん、家庭運営においてタスクをこなすことは重要だ。妻の負担を減らすことも、夫としての義務だろう。 しかし、これらはあくまで「マイナスをゼロにする作業」であって、家族を「プラス」へ、あるいは「感動」へと導く行為ではない。
「便利屋」になってはいけない
厳しいことを言うようだが、言われたタスクをこなすだけの父親は、家庭内において「便利なスタッフ」になり下がる危険性がある。
「お皿洗って」「はい」 「オムツ替えて」「はい」
これでは、会社で指示待ちをしている平社員と変わらない。 そこに、父親としての「威厳」や、男性としての「魅力」はあるだろうか?
子供が見ているのは、あなたがどれだけ器用にオムツを替えたかではない。 「パパは、どんな顔をして生きているか」だ。
ライオンは、巣の掃除だけで満足しない
私たちOUが掲げる「太陽のライオン」という概念を思い出してほしい。
ライオンは、巣の中を整えることだけに一生を捧げたりしない。 外の世界へ飛び出し、獲物を狩り(稼ぐ力)、群れを敵から守り、そして堂々と縄張りを闊歩する。
現代の父親に不足しているのは、この「野生」と「稼ぐ力」だ。
「家事育児に参加しているから、仕事はほどほどでいい」 そんな言い訳をして、キャリアの勝負から降りてはいないか?
経済力は、家族の選択肢を広げる「愛」そのものだ。 おいしいものを食べる、良い教育を受ける、見たことのない景色を見に行く。これらを実現するには、きれいごと抜きで「力」が必要なのだ。
「作業」ではなく「ビジョン」を語れ
本当にかっこいいお父さんは、家事の手順ではなく、「家族の未来(ビジョン)」を語る。
「今年の夏は、家族でこんな冒険をしよう」 「パパは今、こんな大きな仕事に挑戦しているんだ」
家庭というチームをどこへ導くのか。その旗を振ることこそが、父親の本来の役割だ。
家事をするなと言っているわけではない。 「家事をして満足するな」と言いたいのだ。
あなたは、家族のケア係ではない。 家族を照らし、導くリーダーだ。
そのことを、どうか忘れないでほしい。